時代を視る

2022年5月ニュースレター 時代を視る NO337

2022年5月10日

win win代表 赤松良子

世界銀行が5月1日に世界109カ国の男女格差の調査を公表した。総合点で日本は前年の80位タイから103位タイに下落したということで、ウーンと唸ってしまった。

90歳を過ぎた今日まで、女性の地位の向上一筋に仕事をしてきたつもりなのだから、そんな評価を聞くと、一体、私は何をしてきたのだと思うではないか。でも、怒るより、嘆くより前に、何故そう言う評価になるのかを分析してみる必要があると思い至るのに、時間はかからなかった。

 

4つの分類に分けて考えてみる。

 

1.健康の分野

問題はない。

日本女性は世界一の長寿を誇っている。男性と比べて7年も長い。現在流行中のコロナとやらにも、ワクチン接種のおかげもあって感染は高くない。

 

2.教育の分野

これも国際水準に達している。初等教育に於いては満点で男性をも上まわっている。4年制大学までは良いが、大学院レベルになるとやや男性を下回る数値がみられる。

 

3.雇用の分野

就業率が、男性を下回る。これは今やなくなったかと思うが、結婚退職制と、出産・育児による退職のせいで、勤続年数が短いためである。

そして何より管理職のレベルでの女性の少ないことがその地位を悪くしている。

 

4.政治の分野

ここが最も格差の大きいところである。

衆議院・女性が10%、参議院・20%、地方議会には女性ゼロという町村さえまだある。それなのに政府は改善のための有効政策をとろうとしていない。世界の多くの国がクオータ制を取り入れているというのに・・・。首相はアジア、ヨーロッパ歴訪の大旅行だが、女性の政治参画の高さについて、少し位学んできてもらいたいものである。

 

そしてウクライナ。日本は西欧のシッポにつながっているだけでいいのかしら???それしかないのか。さっぱり、良い考えが浮かばないのがもどかしい。