時代を視る
2022年4月ニュースレター 時代を視る NO336
2022年4月10日
win win代表 赤松良子
4月はじめの話題となれば、お花見といきたいところだが、今年はそうもいかなくて、どうしても「ウクライナ」ということになってしまう。ジェノサイドとか、大量虐殺だとか、しばらく目にしなった言葉が、いやでも目に入って来て憂鬱である。
ウクライナという国、ソ連時代(帝政時代も)にはたしか、ロシアの一部だったように記憶するが、今や立派な独立国で、ロシアは嫌い、西欧が好きという国民感情がある状況か? シベリアとは違い、黒海に近く、気候は温暖だろうから、ロシア人にとっては嫌わないで、と言いたい気持ちにもなるのであろう。
それにしても、プーチンという大統領、ずい分ひどいことをしているように見えるが、自国での支持率は8割もあるという。それは、非ナチ化のための戦いだと、大プロパガンダをやっているからだというので、未だにヒットラーの悪夢の残っている地域では驚くに値しない世論なのだろう。
私などにとっては、またも「ロシアの非道」か、と思うのは、太平洋戦争の終わりにあたって、ソ連が日ソ間に中立条約が存在していたのに、それを無視して参戦し、中国大陸に在住していた多くの邦人を抑留して、シベリアで重労働をさせて死にまでも至らせたという悲しい記憶があるからか。
それを言うと、ロシアは「日露戦争」で負けた怒りを持ち出すだろうし、日本にはその前の「三国干渉」への恨みがある。という具合で歴史上ロシアとの関係は難しい。ででもそれはさておいて、ウクライナからの避難民に対しては、日本を希望されるのであれば、温かく親切に迎えてあげることが望ましい。
受け入れについては、友人や縁者がある人を優先するのは良いとして、できるだけ多くの人に安定した仕事や生活を送れるよう便宜を図るのが、豊かな受け入れ国の務めであろう。
寒い国の住人だった人々だから、日本の北の方の人口過密でない所に住めるのではないかなどと言ったら、余計なお世話だと言われるかも知れないが・・・。
「スピーディーに、公平に」が大切なフレーズであろう。