時代を視る

2020年10月ニュースレター 時代を視る NO.248号

2020年10月10日

win win代表 赤松r良子

近所で親の言うことを聞かない、ヤンチャ児が風邪をひき、家にいなさいと言われても構わず動きまわって、菌をバラまいている様子を見ているようだ。トランプ大統領が入院したと思ったら三日そこそこで出てきて遊説を始めるという。医師団もあきれて記者会見をして、責任を持てないような発言をしているのが報道された。

普通なら、ちゃんと退院しても1週間は人に会わないように隔離生活をするというのに・・・。

この人の“自己中”のせいで、ホワイトハウスの側近たちは軒並み感染してしまっているらしい。どちらが先かは知らないが、これでは政権の正常な運営ができるわけがないではないか!

大統領にまともな忠告をできる人は全然居ないのか? だとすれば、まるで専制君主ではないか?!

 情けないと思っていたら、自分の国でも変なことが起こっている様子である。発足したばかりの内閣のことである。菅内閣の初仕事

日本学術会議が推薦した会員の任命を首相が一部拒否したという。これも新首相の初仕事として、ひどすぎる。

「全学者や研究者を敵に回すようなことをすべきではない」と、首相に忠言する人はいないのか、制度はないのか。いや、制度そのものが、単独でものを決めるようになっていない筈なのである。日本では、大切なことは、合議で決め、独断専行はしない

というのが大方の慣習なのだ。任命権限は一人。それは形式であって、実体は合議で決めたことを実行するというだけの役目なのだということを、官房長官を長くやった人がどうして分からないのだろう??いや、分からない筈はない。一時的に忘れたのであろう。

それとも最高ポストに就いた嬉しさにボーッとなって、身についていたはずの良識がどこかへ飛んで行ってしまったのか?

慎重なはずの秋田生まれの政治家が、変なことをやった。法律的にみて違法な行為だとは言えないであろうが、

適切でない政治判断であると言われて、反論は難しいのではないかと、少しは法律を学んだ私の頭は感じている。

 近現代の日本政治史を眺めると、明治政府が薩長主導で始まった影響か、政府のトップは西日本出身が多く、東北の方は少ない印象で、秋田人は初めてではないかしら、そして法政大学出身というのも珍しいのではないか。

だとすれば、ぐっと自重して、頑張ってもらいたいところなのに・・・。

ただ、この首相、女性向けには関心が薄いように思うのは私のヒガミか?閣僚が20人中女性はたった2人。安倍首相がカケ声だけだったかもしれないが、「女性活躍」と唱えていたのに、菅氏はカケ声さえ出していないのではないか。少なくとも今までの所では・・・。女性閣僚任命も穏当なものだが、「昔の名前で出ています」という感がして、イマイチ、「ハナがない」。残念!!

 というわけで、コロナのせいで外出を控えているせいもあって、元気が出ない今月の「時代を視る」でありました。